抱きしめてもらへぬ春の魚では 夏井いつき【季語=春の魚(春)】

抱きしめてもらへぬ春の魚では夏井いつき(『伊月集』)春の魚というと鰊(にしん)や公魚(わかさぎ)、桜鯛などが思い浮かぶ。確かに抱きしめるほどの大きさではない。鰆(さわら)になると1メートルを超すこと…

古池やにとんだ蛙で蜘蛛るTELかな 加藤郁乎

土のこと水のこと聞き苗を買ふ 渡部有紀子【季語=苗を買ふ(春)】

浜風のほどよき強さ白子干す 橋川かず子【季語=白子干す(春)】

春の夢魚からもらふ首飾り 井上たま子【季語=春の夢(春)】

飛んでゐる蝶にいつより蜂の影 中西夕紀【季語=蝶・蜂(春)】

春惜しみつゝ蝶々におくれゆく   三宅清三郎【季語=春惜む・蝶々(春)】

【春の季語】浅蜊

啜り泣く浅蜊のために灯を消せよ 磯貝碧蹄館【季語=浅利(春)】

コンゲツノハイク(結社推薦句)【4月30日締切】

【投稿募集中】コンゲツノハイクを読む【4月30日締切】

銀座明るし針の踵で歩かねば 八木三日女

【結社推薦句】コンゲツノハイク【2024年4月分】

大空へ解き放たれし燕かな 前北かおる【季語=燕(春)】

うららかや空より青き流れあり 阿部みどり女【季語=うららか(春)】

【春の季語】うららか

春菊や料理教室みな男 仲谷あきら【季語=春菊(春)】

【春の季語】春菊

無駄足も無駄骨もある苗木市 仲寒蟬【季語=苗木市(春)】

朝寝楽し障子と壺と白ければ   三宅清三郎【季語=朝寝(春)】

象の足しづかに上る重たさよ 島津亮

花散るや金輪際のそこひまで 池田瑠那【季語=花散る(春)】

【春の季語】花

蜃気楼博士ばかりが現れし 阪西敦子【季語=蜃気楼(春)】

【春の季語】蜃気楼

なにがなし善きこと言はな復活祭 野澤節子【季語=復活祭(春)】

【春の季語】復活祭

白魚の目に哀願の二つ三つ 田村葉【季語=白魚(春)】

【春の季語】白魚

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【15】/上野犀行(「田」)

誰も知らない私のことも上野犀行(「田」)神保町に俳人が多く集まる飲み屋があると知ったのは、俳句を初めて間もない頃であった。私の師の水田光雄主宰が、会社帰りにでも寄ってみればよいと教えてくれた。…

ゆる俳句ラジオ「鴨と尺蠖」【第15回】

【短期連載】茶道と俳句 井上泰至【第9回】

【新連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#1

【第10回】ラジオ・ポクリット(ゲスト:西生ゆかりさん)

シゴハイ【第2回】青柳飛(会議通訳)

笠原小百合の「競馬的名句アルバム」【第7回】2018年 天皇賞(春)・レインボーライン

【連載】俳人のホンダナ!#6 藤原暢子

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【8】/金井硯児(「銀漢」同人)

【第21回】新しい短歌をさがして/服部崇

【連載】歳時記のトリセツ(3)/鈴木牛後さん

【連載】新しい短歌をさがして【11】服部崇

【連載】歳時記のトリセツ(12)/高山れおなさん

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【17】/三代川次郎(「春耕」「銀漢」「雲の峰」同人)

【連載】歳時記のトリセツ(14)/四ッ谷龍さん

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【12】/飛鳥蘭(「銀漢」同人)

ハイシノミカタ【#2】「奎」(小池康生代表)

【連載】俳人のホンダナ!#3 三島広志

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#8

【連載】歳時記のトリセツ(15)/茅根知子さん

【連載】歳時記のトリセツ(9)/干場達矢さん

俳句おじさん雑談系ポッドキャスト「ほぼ週刊青木堀切」【#2】

【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【3】/武田花果(「銀漢」「春耕」同人)

【短期連載】茶道と俳句 井上泰至【第3回】

【短期連載】茶道と俳句 井上泰至【第4回】

【連載】もしあの俳人が歌人だったら Session#4

【特集】東日本大震災 10年を迎えて

【第11回】ラジオ・ポクリット【新年会2023】

【連載】新しい短歌をさがして【4】服部崇

一匹の芋虫にぎやかにすすむ 月野ぽぽな【季語=芋虫(秋)】

一匹の芋虫にぎやかにすすむ月野ぽぽな長らくニューヨークに住む作者は、2017年に第63回角川俳句賞を受賞したが、そのときの受賞作でもっとも印象に残った句のひとつがこれだ。郷里の信州を想った句…

どの絵にも前のめりして秋の人 藤本夕衣【季語=秋(秋)】…

やつと大きい茶籠といつしよに眠らされ 飯島晴子【無季】

此木戸や錠のさされて冬の月 其角【季語=冬の月(冬)】

初場所の力士顚倒し顚倒し 三橋敏雄【季語=初場所(新年)…

舟やれば鴨の羽音の縦横に     川田十雨【季語=鴨(冬…

あとからの蝶美しや花葵 岩木躑躅【季語=花葵(夏)】

渡り鳥はるかなるとき光りけり 川口重美【季語=渡り鳥(秋…

毛帽子をかなぐりすててのゝしれる     三木朱城【季語…

藍を着古し/棚田の/父祖の/翳となる 上田玄

薫風や今メンバー紹介のとこ 佐藤智子【季語=薫風(夏)】…

ソーダ水方程式を濡らしけり 小川軽舟【季語=ソーダ水(夏…

遅れ着く小さな駅や天の川 髙田正子【季語=天の川(秋)】…

しんしんと寒さがたのし歩みゆく 星野立子【季語=寒さ(冬…

百方に借あるごとし秋の暮 石塚友二【季語=秋の暮(秋)】…

鴨翔つてみづの輪ふたつ交はりぬ 三島ゆかり【季語=鴨(冬…

滴りてふたりとは始まりの数 辻美奈子【季語=滴り(夏)】…

霜柱ひとはぎくしやくしたるもの 山田真砂年【季語=霜柱(…

噴水に睡り足らざる男たち  澤好摩【季語=噴水(夏)】

ぼんやりと夏至を過せり脹脛 佐藤鬼房【季語=夏至(夏)】…

曳けとこそ綱一本の迎鐘 井上弘美【季語=迎鐘(秋)】

雀来て紅梅はまだこどもの木 成田千空【季語=紅梅(春)】…

世にまじり立たなんとして朝寝かな 松本たかし【季語=朝寝…

青大将この日男と女かな 鳴戸奈菜【季語=青大将(夏)】…

いつの間に昼の月出て冬の空 内藤鳴雪【季語=冬の空(冬)…

くれなゐの花には季なし枕もと 石川淳【無季】

COVID-19十一月の黒いくれよん 瀬戸正洋【冬の季語…

クリスマス「君と結婚していたら」 堀井春一郎【季語=クリ…

鹿や鶏の切紙下げる思案かな 飯島晴子

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【春の季語】恋猫 俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第22回】東山と後藤比奈夫 神保町に銀漢亭があったころ【第89回】広渡詩乃 神保町に銀漢亭があったころ【第93回】井上弘美 永遠とポップコーンと冬銀河 神野紗希【季語=冬銀河(冬)】

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